アフリカの赤道の国・ケニアにいこう!
こんにちは! うなお丸です。
ケニアってどんな印象を持っていますか?
年配の方なら、「少年ケニア」を覚えている人もいるかもしれません(かなり古いアニメです)
アフリカを代表する国の名前を上げると5本の指に入るくらい、日本人が知っている名前ではないでしょうか。
サファリパークがあったりマサイ族村があったりと、観光化も進んでいます。
観光へ行く際に気をつけたい気候、物価、治安について紹介します。
ところでケニアって?
ケニアと言われても、アフリカっぽい大地が広がっていて、アフリカっぽい人々が住んでいる、というイメージしかわかないということはないですか?
観光の仕方の前に、ケニアについて説明します。
観光の目玉は自然公園とマサイ族
ケニアにおける観光は主にサファリ。
首都ナイロビも、お店が多く活気もあって、散策するなら楽しいのですが、いかんせん治安がよくありません。
グループ行動ならいいのですが、少人数の場合はあまり動かないのが賢明です。
サファリは自力でその場までいくのはかなり困難かつ、面倒なので、ツアーなどを利用するのが無難でしょう。
ナイロビ市内でもツアー会社があります。
もしサファリへ行くなら、気をつけておきたいのが予防接種。
アフリカへ行く際には、受けておいたほうがいい予防接種が多いのですが、サファリではとくに動物たちと触れ合うこともあるので、予防接種は漏らさず受けましょう。
マラリア感染地域でもあるので、マラリアの対策をしっかりとしてから渡航しましょう。
アフリカの中でもアフリカらしい人々に出会える
マサイ族と言われる人々も有名です。薄いマントを1枚巻き、槍を持ち、近代化しない中で暮らすという民族で、前述の「少年ケニア」にも登場していましたね。
彼らの文化に触れるためのマサイ族ツアーも、自然公園ツアーとパックになって紹介されていることが多いです。
けれど彼らはホントに近代化せずに生きているかというとそんなことはなく。
私がナイロビで泊まったホテルの用心棒はマサイ族で、いかにもという衣装を着ていましたが、携帯電話はしっかり持っていました。
ケニア人といえばスプリンター
観光地としてではなく、スポーツ選手の出身国としてもケニアの名前は有名。
古くはワイナイナ、最近なら柏レイソルに所属するJリーガー、マイケル・オルンガもケニア出身。
マラソン選手にもケニア人の名前が多く連なっています。
標高の高い国土で暮らしたことによって、肺活量が鍛えられているそうですよ。
ケニアは過ごしやすい気候
ケニアは赤道直下の国。
ですが、国土の多くが標高1700m前後の高地になるので気温は案外高くありません。
平均気温10~28℃という過ごしやすい気候になります。
ケニアの首都ナイロビは、7~8月は曇りが多く、最低気温が10℃を下回ることもあります。
海の近くなら温暖な時期が多く、気温の低い時期でもも15℃以上を保つので過ごしやすいと言えます。
国内の西部にはグレート・リフト・バレーと言われる地帯があり、北部には砂漠が広がっています。砂漠にはほとんど雨が降りません。
ケニアにも雨期がある
日本の梅雨のような雨季が、ケニアにもあります。
3~5月がもっとも雨の多い時期。
11~12月中ばまでも、少雨季と言われていてまとまって雨が降ることがあります。
雨のひどい時期は、観光向けのロッジやリゾートホテルの場合、期間休業するところもあります。
なので、予約せず旅をする場合でも、ホテルが開いているかどうかだけは前もって調べておきましょう。
ケニアだって寒い
標高の関係か、夜はどの時期であってもかなり冷え込むと感じました。
赤道直下と思ってあまり防寒具を持っていかないとエライ目にあうので、しっかりと防寒具は持って行きましょう。
また、他の国々同様、建物内では基本的に冷暖房を過剰に効かせる向きがあります。
寒暖の差には注意が必要であるといえるでしょう。
ケニアのベストシーズンは8月と12月
観光のベストシーズンとしては、夏、もしくは12月ごろがおすすめです。
私も8月と12月に訪れました。
8月ごろは曇りがちな気候のためもあり、直射日光に当たらずに過ごせました。
乾季のため、あまり雨にも降られませんでした。
ナイロビはかなり寒い日もありましたが、日本の春先に近い感じ。
12月は雨季ではありますが、小雨季の名前の通り、そこまで大雨が続くことはありませんでした。
ケニアの項目別物価を紹介
ケニアには、相場があってないようなもの。
スーパーもあるのですが、食事関係やお土産類は露店での購入も販売も多いのですが、お店によって物価がまちまち。
とくに、地元民以外の観光客や日本のビジネスマンは現地の物価を知らないと見られ、多大な金額を要求される事も多くあります。
物を買うときには必ず値段を訪ねる事と、いくつか同じようなものを売っている店を周り、相場を調べるのが大切です。
食料品など、毎日消費するものは安いのですが、その他の物は値段がやや高い傾向があります。
ケニアの通貨はケニアシリング(KES)。
1円=0.93KESなので、ほぼ1円と考えて計算すると楽ですね。
食事関係にかかる物価
ケニアは、街中で食料品を買ったり街角の小さなお店に入るなら、それほど高くありません。
ただし、サファリの観光者向けホテルなどは食事も高くなります。
写真はケニアの主食、ウガリ。
外食にかかる値段
安いレストラン……500円
高級レストラン……1,600円
チーズバーガー……230円
ペプシコーラ(0.33l)……60円
ビール(0.5l)……230円
スーパーで売っている食材の値段
水(1.5l)……105円
パン(500g)……60円
牛乳(1l)……100円
ポテト(1kg)……150円
牛肉(1kg)……500円
ビール(0.5l)……215円
観光に関わる物価
ケニアは、現在経済がすごい勢いで発展中。
そのため、物価もどんどん上昇しています。
日本のものに比べると、安く手に入るものが多いのですが、商品には値札がついていないものが多いこともあって値段はまちまち。
いかにも観光客です、という顔をしていると、なんぼでもぼったくられますので、しっかりと値段交渉してくださいね。
交通機関の値段
タクシー初乗り……220円
バス……最短75円
ガソリン(1l)……120円
宿泊施設の値段
ホステル……500円~
三つ星ホテル……1,500円~
五つ星ホテル……5,000円~
ネットで予約できるようなホテルは少し高め。
安いゲストハウスやホステルに泊まりたいなら、現地に行って探し、交渉しましょう。
写真は、地球の歩き方に載っているホテルです。ベッドにはマラリア対策の蚊帳が下がっています。
雑貨類やお土産物の値段
お土産用コーヒー……230円
ブレスレット……550円
工芸品のお皿……120円
お土産用にと思って買うと、あまり安くないものが多いです。
スーパーでお菓子を買うなら安く上がります。
ケニアの治安
外務省発表の危険レベル
レベル4(事情に関わらずすぐに退避しましょう)
・ソマリアとの国境地帯
・難民キャンプ周辺地域
ソマリアでは国家が機能していません。ソマリアを拠点とするイスラム過激派組織がケニアに宣戦布告をしています。
レベル3(事情に関わらず行くのをやめましょう)
・南スーダン,ウガンダとの国境地帯及び南部一帯
・沿岸地域ラム郡の一部
スーダンやウガンダは内紛が治まらないため、国境を越えてケニア側にも武力衝突の影響があります。
レベル2(不要不急の用事で行くのはやめましょう)
・ナイロビ郡の一部(スラム街周辺地域)
首都でもスラムの近辺は立ち寄らないでください。
治安的に避けるべきエリアはどこか
ソマリア側の国境
ソマリアの国境付近および、難民キャンプには外務省からも退避勧告が出ていますが、よほど何か無い限り近く要件もありませんし、そもそも近づくのが危険なので、行くべきでは無いでしょう。
また、ウガンダや南スーダンなどの地域に関しては、国境沿いが危ないことが指摘されている通り、渡航をすべきではありませんので控えましょう。
エチオピア側の国境
エチオピアから国境を越えて陸路で渡航をするかた、また逆にエチオピア方面へ行く方もいますが、治安が悪いのが現状だとおもいます。
旅行できなくは無いですが、自身も旅行中に身ぐるみを剥がされたなどの話は聞きました。
また、山賊に襲われる事件も多発しています。
そういったところは興味本位で行くのはやめて、楽しく安全な旅行を心がけてみてください。
ケニアの街では緊張感を持って
ケニアのナイロビはアフリカの中でも治安がかなり悪いエリアの一つです。
その原因として考えられるのは周辺国から数多くの人たちが流入してくる事、また、大都市であるがゆえに、貧富の差がかなり生まれていることも原因として考えられるとおもいます。
また、ナイロビの市街地などで数多くのホームレス、ストリートチルドレンを見かけました。
観光ガイドでは、タクシーを極力利用した上で、できる限り歩かないように、と記載されています。
ただ、どうしても歩かなければならない時もやはりありますよね。
そういった時にどのような対策をするか、も大切です。
ナイロビでは路地裏やスラムを避けよう
首都のナイロビはアフリカを代表する大都市として知られていますが、大都市なだけに貧富の差も大きく、またスラム化しているエリアがあるのも事実です。
また、路地裏などはかなり入り組んでおりややこしく、そういった箇所で大変なことに巻き込まれたり、金品を奪われたりするケースもあります。
日本語を話しかけられる人についていって短期誘拐されたケースなども報告されていますので気をつけてください。
空港を一歩出たら空気が変わる
ケニアの空港は、空港内にいるならば比較的安全な方といえますが、空港の外はなかなか治安が悪いのが現状。
空港を出た瞬間にタクシーの呼び込みに囲まれる事もしばしばです。
そういった呼び込みに囲まれた際にも落ち着いて対処するようにしてください。
私がケニアを訪れた際は、タクシーの運転手に荷物を持っていかれかけました。
運転手間の競争が激しいため、そうやって無理やり自分の客にしようとするのです。
また、一台のタクシーに乗ったところ、他のタクシーの運転手が乗り込んできて、元の運転手を追い出してしまったこともありました。
荷物の整理が必要な場合も、空港内で行うのが安全。
空港から一歩外に出ると、様々な人でごった返しています。
荷物を外で整理するのは大変危険ですし、また、びびって空港の中に戻ろうとすると再度荷物検査を必要とします。
大使館近辺は要注意
大使館は、テロの標的としても狙われやすい場所。
特に経済的に仲がよくなかったり、宗教が違う国の大使館のあたりは危険です。
1998年には、アメリカの在ケニア大使館が爆破された事件がありました。
トラブルがあった際に日本の大使館に行くことは仕方ないですが、不要不急の要件が無い場合は基本的に近づかない方が無難であるといえるでしょう。
ケニア観光中に気を付けるべき場所とポイント
路上で気を付けること
街中では基本的にスリ、置き引き、背後からの襲撃などに気をつけてください。
昼間から何をしているかわからない人を見かける事も多いとおもいますが、そういった人には近づかないようにしましょう。
日本語で話しかけてくる人の多くが、「日本人はカモだ」と思っているので、特に警戒心を持つことなども必要であると言えるでしょう。
マンホールには時折ふたがないがあります。
足下もしっかりと見ながら歩くのが大切だと言えます。
ATM街中にはあるものがおおいのですが、できれば銀行の近くや警察の近く、または人目の多い安全な所にあるATMを使うのがおすすめです。
人の少ない小道にあるような所だと、狙われるケースが多くあります。
レストランで気を付けること
レストランでは値段表記をされているところと、ないところがあります。
値段表記がないは、注文前に値段を聞いて、先払いをした上でご飯を食べるのがトラブルを防ぐコツ。
また、衛生面にも気をつけるべきです。
ケニアでは生水を感染源としたA型肝炎、生肉を感染源としたE型肝炎などがあります。
水や食事環境には出来るだけ気をつける他、あまり変な物には手を出さない事も大切。
レストランで楽しく食事をしている際にも必ず荷物からは目を離さないようにしてくださいね。
お酒の出る席ならさらに注意が必要
ケニアの夜は基本的に危険。
さらに、お酒を飲んでしまって、となると帰り道は緊迫感を持ちましょう。
しらない酒場などでは、程度の良くない人たちが絡んできたりするケースも多々あるため、注意が必要だと言えます。
地酒なども販売されているケースはありますが、あまり衛生環境が良くないので、これも注意が必要です。
交通機関で気を付けること
ケニアの交通機関は基本的に運転が荒いことが多く、街中を走っているバスも乱暴な運転が目立ちます。
タクシーの手配をホテルに頼んでも、「タクシーはその辺に止まってるから気にしなくていい」と呼んでくれない場合もあります。
空港に行ったり、タクシーで移動する必要がある場合は、「Kenatco Taxis」を利用するのがおすすめ。また、一流ホテルで呼んでもらえるタクシーは信用が置けることが多いです。
値段の交渉は乗る前におこない、先払いをしておきましょう。
バスも主要な移動手段となりますが、やはり乱暴な運転が目立ちます。
アフリカあるあるで、乗客が少ないと利益が出ないため、ある程度席が埋まるまで出発しません。昼過ぎに乗ったバスの出発が15時だったとしてもよくあることです。
夜行バスは、運転手が寝ないように音楽をガンガンとかけながら走っているため、乗客が寝られないということも多いです。耳栓があるととても役に立ちますよ。
夜間になると車内は真っ暗になるので、貴重品は肌身離さないようにしましょう。
カバンは預けられますが、お世辞にも大切に扱ってくれるとは言えません。私は荷物が謎の機械油まみれになって返ってきました。
預けることを考えるなら、汚れてもよいカバンを利用するのも一つの方法であると言えるでしょう。
夜間外出は控えるか複数人で
ケニアでは夜道で歩くのはあまり得策であるとは言えませんが、どうしても歩かなければならない時もあります。
私の場合、暗くなってから宿からどこかへ行く際には必ず複数人で歩いていました。
特に、バスターミナルが治安の悪いエリアにあったことから、ホステルなどで同じ地域へ行く人(日本人か、貧しくない観光客)を募って、複数人で向かったのを覚えています。
夜の道を歩く原則としては、危ないエリアに近づかない事。夜になると猛烈に治安が悪化します。
また、人通りの少ないエリアを避ける事も大切です。
そのほかにも、足元には気をつける、自分の背後からつけてきている人がいないかしょっちゅう振り返る、ということも有効です。
ケニア観光は楽しいけれど緊張を忘れずに
ケニアを観光する際に気を付けるポイントについて、体験をもとにまとめました。
気候は過ごしやすいですし、物価は冗談かと思えるくらい安かったのですが、治安的には決して気を抜いてはいけない国。
特に街中や国境は、気軽に歩けない場所です。
写真は、ホテルの窓から街中を撮影したもの。
ホテルの窓には鉄格子がかっちりとはめられ、治安の悪さを物語っていました。
ケニアを一人や少人数で旅行する際には、安全面に気を配り、常に周りを確認しながら行動してくださいね。
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